ROADRUNNER Anthony Bourdain

NY/アメリカ

先日、アンソニー・ボーディン氏のドキュメンタリーを見た。

タイトルは表題の通り、ROADRUNNER。

 

アンソニー・ボーディン氏とはニューヨーク出身のフレンチシェフで、有名なレストランを任されていた人物。食をテーマにしたテレビ番組に出演し人気を博し、シェフからテレビスターに転身し、執筆や食、旅をテーマに活動されていた人物のようです。でも残念ながら少し前にお亡くなりに。

 

わたしも彼のかなり初期の方の旅番組をいくつか視聴しました(YouTubeで見られます。東京編もあり!)

Anthony Bourdain A Cook's Season 1 Episode 19 Tour Hometown Favorites
The #1 food writer and television presenter in the world, and star of Travel Channel and CNN, Anthony Bourdain reinvented the food travel genre. In his groun...

 

人気レストランのシェフだったトニーが世界の食に偉ぶる訳でもかっこつける訳でもなくすっと飛び込んでいく様子が見られます。これが興味深い!そんな彼がなぜ若くして(享年61歳)お亡くなりになったのかということを描きたかったのか、ただ一人の人物の人生を描きたかったのか分かりませんが、ドキュメンタリーが製作されていたので視聴してみました。

 

ドキュメンタリーは、トニーという人物をくっきりと飾り立てずに描いているように感じました。かなり個人的なことも登場します。見終わって、故人はこんな風に自らを描かれて平気なのかしら?と思わず思ってしまった。そこには彼の魅力的な一面はもちろん、反面に弱さや、生き辛さも描かれています。それを全世界に公表してしまっていいのかな?とこちらが勝手にどきどき。でも、それこそが有名人であっても、悩みもがく一人の人間としての光と影を持つ姿なのだから、それでいいのかもしれませんね。

 

夫にそのことを呟くと、彼も少々内容に驚いたようでしたが、「でも、もし自分がトニーだったら、文句ないよ。死後誰かが自分の人生をドキュメンタリーにして、その収益が君の元に配当されるんだったらどんな内容であっても、公開されることを選ぶ。だって死んでしまった自分に君にしてあげられることは他に何もない。視聴者がどう僕のことを思おうと関係ない。それでいくらか君の生活が潤うのであれば、僕も迷わず同じことをする。だからトニーは絶対に納得してると思う」

 

そのことを聞いて、妙に納得してしまった。だから彼の二人目の奥さんは出演されたのかな?彼の忘れ形見の大事な娘さんのために。

 

トニーは番組撮影のため、年間250日も世界を飛び回っていたのだとか。それは、結婚生活を維持できないよね。でも、そうするしか生きられなかったのだと思うと、ちょっと切ない。経験と年齢を重ねることによって、そして世界中のあらゆるところを見て、トニーの一部はとても固くなっていってしまったように思えました。私は逆にいろんなものを吸収していつも柔らかな存在で居続けたい。そんなことができるだろうか?

タイトルとURLをコピーしました