ロシアのウクライナ侵攻は長引く一方で終わりがまだまだ見えない状況です。両国だけではなく、このまま世界も含めてどうなっていくのだろうと思わざるをえない日々。なんだか春が来てもすっきりしません。
そんな状況の中、在米のロシア人はこのことで露骨に影響を受けているのではないかと案じて、知人のアイリッシュが先日マンハッタンにある有名なロシアレストランへ応援を兼ねて食事に行ったそうな。こういうところ、本当に好き。格好いいな。
マンハッタンには3軒とても有名なロシアレストランがあり、なぜか3軒ともとても近くにお店を構えています。私もコロナ前にそのうちの一軒のThe Russian Tea Room に行きましたが、華やかでとても素敵なレストランでした♡

友人の男性は在米ロシア人達と3人で↑とは違う残りのお店の一軒に出掛け、ウォッカを楽しみ、料理も美味しかったと。(ちなみにレストランは空いていて、ガラスが割られていたそうです。)サービスの女性もとても良い仕事をしたらしく、今回の侵攻に何ら関わりのないロシア人を応援するためチップは30%に弾んであげようと思っていたらしい。(男前やなぁ!)
そして泥酔してしまったロシア人はそのまま渡されたチェックにチップを加えてサイン。友人はじっくりと明細を見て、勝手にサービス料が18%乗せられていることに気が付きます。慌ててもう一人のほろ酔いの友人の支払額から追加のチップを取り消しさせたらしいです。
もちろん友人は怒り心頭。
勝手にこっそりサービス料を乗っけてあわよくばさらにチップをふんだくろうとする姿勢に心底がっかりしたそうです。
そりゃあ、そうやなぁ。
気分悪く、自動的に取られたチップを払って帰って来たそうな。
翌日ほろ酔いだった友人とその話題になると、そのお方はあれはCovid-taxでしょ?と言ったらしい。(Covid-taxは経営難を見越して飲食店が特別に確か10%課税してもよいと決まった法律。今も課税してよいのか不明。また実際に課税した飲食店がどれだけあるのか不明)
海外では特にお会計はしっかりと確認しなくてはいけない、と思った話でした。世知辛い。
でも、このこっそり乗せるサービス料は残念ながら珍しいことではなく、コロナ前から旅行者の多いマンハッタンではちょくちょくあるそうです。あの手この手でこっそりとお金を取ろうとするのがやり方です。
純粋な間違いなのか、凡ミスを装った手口なのか、グレーなことが買い物していてもよくある。
夫の先日マンハッタンでの一件。ランチを摂ろうとあるフードトラックに並んだそうな。だいたい通常は8㌦くらいのチキンオーバーライスなどを扱うHLALトラックでのことです。しばらくして気が付くと価格リストがない。そして夫の前の前にいたニューヨーカーは注文後受け取りの際、値段を聞いてキャンセルして立ち去ったらしく、不審に思った夫が価格を確認するとなんと13㌦!たっか!
でも、夫の前にいた外国人女性はもちろん、そんなことは知らないので、そのまま店主を気の毒にさえ思ってお買い上げされてたそうな。
でもまあ、これは許容範囲かな?観光地あるある。京都だってまずくて高いところ、いっぱいある笑!
ただマンハッタンの日本の焼肉チェーンの牛〇でも注文したものすべて、倍で請求が来たこともあるそうなので、これは悪質でクロかと。私自身もワシントンDCのホテルで最後に訳の分からないシステム使用料をチャージされて不機嫌に帰って来たことがあります。(これ何代ですか?というとすぐに請求は取り消されたのです!)改めて観光地のサービス業はあくどいねという話でなんだか切なくなったのでした。
せめて、アメリカ(ヨーロッパも)のチップ制、なくしてもらえないでしょうかね….
でもそうなるとサービス業に従事する方々の労働力は安価に買い叩かれ、オーナーがいかに安く人を雇うかに固執することになるのでしょうか…..
ワインバー経営の知人とレストラン経営について話していたとき、オーナーになっても有名店や特別なレストランでない限り年収は1000万くらいだよ….とのこと。(NYで1000万円の年収はぜんぜん、高給ではありません…..)
だからウエイターには時給を支払えないというのもなんだかなぁ。とりあえず、日本はアメリカのような業態になりませんように!!