アメリカのテレビコマーシャル

NY/アメリカ

我が家でテレビが活躍するのは、スポーツシーズンの頃。

秋から春先にかけてです。アメリカンフットボールとバスケットボールは夫が応援しているチームの試合はほぼ欠かさず見ています。

 

それ以外は国内旅行でホテルで見られるケーブルテレビをここぞとばかりに視聴するくらい。ニュースも天気予報もその他の娯楽番組も何も見ません。

アメリカのニュースはぎょっとする表現が多いような気がして、また局によって偏りも大きいので、夫婦ともに視聴していません。

 

テレビとはこの程度のお付き合いですが、スポーツシーズン真っ盛りの冬の現在は頻繁にテレビをつけています。コマーシャルはそれほどスターが出ているわけでもないのですが、でもまだまだ目新しくてつい注目してしまいます。

 

日本のテレビコマーシャルとはまた違う感じ。

 

見ている番組の内容や時間帯、地域でコマーシャルの種類などはかなり多岐に渡ると思いますが、私が見る範囲では、ぎょっとするのがアップルウォッチのコマーシャル。これは実際のエマージェンシーコールの通話を使っているのか模倣か分かりませんが、助けを求める人の声が流れます。アップルウォッチがあれば災難は避けられるというのが趣旨でしょうか。でも、消費者に恐怖を与える発想に驚き。

 

また日本と違うなと思うのが、コロナ禍限定かもしれませんが、地方自治体がばんばんCMを流すこと。これ、税金やんな?と思うと、興ざめしてしまいます。人々へ警鐘を鳴らしているのでしょうけど、ワクチン前はコロナ予防、ワクチンが出たら打とうなどのCMがかなり大量に流れていました。最近は少し減ってきたかな。それにしても、広告費いくら?って聞きたくなるのです、関西人としては。

 

CMで多いのは、日本と同じく、車!各国メーカー、こぞって流しています。キッチンペーパーや保険会社、ピザ、ファストフードに銀行、ビールや携帯会社に携帯電話、映画はド定番。逆に見ないのが、電力会社やガス会社。ヨーグルトや調味料、お水やジュースのCMなんかも見ないし、衣料品はごくたまに見るかな?くらい。化粧品や整髪料なんかも見ない!!こうやって改めて思いめぐらしてみると全然違うなと興味深い。

 

 

ほかにはアメリカならではかなと思うのが、米軍の宣伝。これは入隊希望者を募るものですが、ちょっとした映画風になっていて、初めて見たときは驚きました。また今年は流れていませんが、大統領選挙前はバイデン陣営、トランプ陣営とかなりのコマーシャルを見ました。それもちゃんと番組を見ている視聴者のターゲットを分析していて、いくつかバラエティがありました。これには本当に驚いたし、またお金の話になってしまいますが、このようなキャンペーンを展開しなくてはいけない大統領選挙、資金集めが各党大変だと思いますが、企業の献金から自由では到底いられないでしょうから、なんだかなと思ってしまいます。難しい。

 

さらに、薬の宣伝も多いです。それも日本のような風邪薬とか目薬とか小林製薬のようなちょっと面白?アイディア薬ではなくて、精神的な疾患用の薬の宣伝まで流れます。終始爽やかに構成されていますが、終盤になると同じ爽やかなトーンで副作用の警告が流れます。その中には死の可能性が謳われる薬もありながら、この薬を飲むとあたかも普通な生活が送れますよというメッセージで作られているのです。ちょっとゾッとするのは私だけでしょうか?これってどうなの?って思ってしまう。

 

アメリカの医療は日本より進んでいるはずですが、医療に実際かかるには日本よりお金も時間もかかります。ちょっとやそっとの不調ではなかなか病院に行かない/行けない。そのため、日本の薬局で買える薬よりもはるかに多くの選択肢が市販の薬にはあります。そういう背景もあって、製薬会社の宣伝は盛んであり、さらに薬を摂るのに抵抗が少ない人が多い。

 

痛み止めや精神安定剤を定期的に取っているっていう人も多い。少々の痛みだったら、我慢しようとか、思わないみたい。

 

ねえ、本当に大丈夫なの?

 

いや、まあ、ほとんどの人は大丈夫なんでしょうけど。

 

今週、日本でもベビーローションやベビーパウダーで有名なジョンソンエンドジョンソン社がネイティブアメリカンの部族とOpioidという鎮痛剤を巡ってなんと!590万ドルで和解しました。(約680億円)きっとそんなに大きくはないコミュニティです。それに対して590万ドルです。

 

ちなみにこの鎮痛剤はモルヒネクラスの処方薬で一般の薬局などではもちろん買えないのですが、非常に中毒性が高い薬です。そのような薬が部族ひとりあたりに換算して年間約170錠が消費されていたそうです。詳細はどのように摂取されていたのか不明ですが、、、どうやったらそんなことが起こるのだろう。処方箋を書いた医師の胸は痛まなかったのか。また製薬会社は薬が売れれば中毒性なんてどうでもよいのだろうか。人の病気を治すことが大義名分の会社が廃人を作ることに躊躇しないなんて、もう言葉がありません。

 

コマーシャルから大きく脱線してしまいましたが…自分の身を守るのは自分。そのことをコマーシャルからも考えさせられるアメリカ社会。

 

おしまい

 

 

 

 

 

 

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